入院すると平均いくらぐらいかかるの?入院費用の内訳と平均相場について
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入院すると高額な医療費がかかります。公的な健康保険制度で負担をしてくれていますが、先進医療の場合のような全額自己負担ということも考えないといけません。
1. 入院費用
入院する際の自己負担医療費平均額は、生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成25年度)から参照しますと約22.7万円となっています。
さらに費用分布で見てみますと「10~20万円未満」が35.3%、「5~10万円未満」が17.9%、「20~30万円未満」が16.6%という結果となっています。
これは高額療養費制度を利用した場合は利用した後の金額であること、そして医療費に加えて食事代や差額ベッド代、交通費、日用品の購入費も含めています。
3年前に実施された平成22年度の同調査では20.6万円でした。2.1万円もこの数年で増額したことになります。ますます入院費用が発生した際には生活費に対する負担が重くのしかかって来ます。
2. 国民健康保険制度の被保険者
公的な健康保険制度の場合は、仕事を休んで入院していた場合には「傷病手当金という休業補償をしてくれる制度があります。これにより給与が支給されない時期においても標準報酬日額の3分の2を負担してくれます。
ところが自営業者・フリーター・パート・年金受給者等が加入している市町村の国民健康保険制度の被保険者の方がもし病気やケガになって、長期入院した際には「傷病手当金」制度がないので、相当な費用負担を日頃から考えないといけなくなります。
3. 先進医療や高度医療
入院することを想定した場合に更に注意すべきことが、がん治療等の先進医療や高度医療を呼ばれるものです。通常私たちは、病院等に支払う医療費は3割負担であると考えています(未就学児やは2割、年金受給者では所得制限によって1割の自己負担)。残りの7割前後を公的な医療保険制度である健康保険が賄ってくれるから3割負担だけならまず大丈夫えだろうと。
ところが先進医療・高度医療はそうではありません。全額自己負担です。高額療養費制度を使ったとしても、やはり支払う自己負担額は高額なものとなっているのが現状です。数百万円の医療費がかかることは当然のこととして考慮していかないといけないのです。
4. 民間の医療保険
公的な健康保険制度による保険給付で医療費はだいたいが賄ってくれるにはしても、がん治療等では先進医療による高額な全額自己負担払いのケースというのもあります。自分と自分の家族に、もしものことを考えて将来の医療費リスクを防ぐためにも民間の医療保険に加入することを考えてみましょう。特に先進医療費を負担してくれる特約制度については判断して保険契約をしましょう。
著者の情報
- 国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
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