自賠責保険は、相手のモノを壊してた場合に補償される?自賠責保険の補償範囲について

投稿日:2016年6月6日

自動車事故が発生した場合に、人身事故を補償してくれる自賠責保険にはどのような内容があるのでしょう。法律に定められている内容について説明致します。実は、相手のモノは補償しない保険なのです。

自賠責保険の補償内容

自賠責保険には、死亡や障害、後遺障害に応じて支払額が決まっており補償内容も自賠責法で統一されています。

死亡による損害

被害者1名につき、限度額3,000万円までが支払われます。その金額は以下の補償合計額となります。

葬儀費

葬儀費用として60万円が支払われます。実質費用がこれ以上の場合、証明資料等によって100万円まで支払われます。

逸失利益

被害者が亡くならないでいた場合の将来得た収入を試算して支払われます。

慰謝料

本人に対しての慰謝料として、350万円が支払われます。遺族に対しては請求者1名つき550万円、2名で650万円、3名以上で750万円が支払われ、被扶養者がいた場合には200万円が追加支給されます。

障害

死亡に至るまでの障害に対して120万円(障害による損害に準じて支払われます。)

障害による損害

被害者1名につき、限度額120万円までが支払われます。その金額は以下の補償合計額となります。

治療関係費

治療や入院、手術、通院に要した費用の実費を支払います。それ以外で入院1日4,100円、入院中の雑費費用として1,100円等の諸費用が支払われます

文書料

交通事故証明書や印鑑証明書、住民票等の発行手数料に対して実費が支払われます

休業損害

原則として収入が減少したことによる休業損害として1日5,700円が支払われます。収入減の証明資料があれば19,000円を限度に支払われます。

慰謝料

1日4,200円が支払われます。治療に要した期間で支払日数を決定されます。

4.後遺障害による損害

被害者1名につき、以下の限度額までが支払われます。(なお、後遺障害とは自動車事故による治療が終了した時点で身体に影響が残った障害に対して精神的・肉体的に医学的に認められる場合をいいます)

  1. 常時介護を有する場合、4,000万円
  2. 随時介護を有する場合、3,000万円
  3. 上記以外の後遺障害、

1級3,000万円~14級75万円迄

国土交通省:後遺障害等級表より

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補償内容

自賠責保険による補償内容は、実際には自動車事故に遭遇しても自動車保険の任意保険の補償内容と混同されてしまい、よく理解できないところです。

しかしながら、国によって強制的に加入された自賠責保険です。補償内容である人身事故損害内容を基本的なことを理解していることは、将来起こるかもしれない自動車事故の際には大切なことなのです。

著者の情報

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日吉 浩之自動車保険の専門家
国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
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カテゴリー:専門家による記事,自賠責保険