中学生の子どもに、お金の管理能力を身につけさせた方法とは
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小遣いやお年玉も、大きくなるに連れて高額になってきます。小さい頃は母親である私が個々の名義の口座を管理していましたが、中学生になったら自分で管理することを覚えてもらうことも大切かと思い、新たに使いやすそうな銀行口座を、口座の新設手続きから子供にも参加させて開設しました。
はじめは「ゆうちょ銀行」から
ゆうちょ銀行は、日本全国どこでもATMを持っているし、元々の帳票がどこにあっても、もよりの郵便局で定期預金などの開設・解約、住所変更や印鑑の変更なども問題なくできます。代々一処に住み続けている家ではないので、他にないこの柔軟さが決め手でした。
お年玉など子供にもらったお金はそれぞれの名義の普通口座に入れておき、ある程度まとまった金額になったらそれを定期預金にしていました。普通口座にあるお金は、その子に関する急な出費に対応するために出したりしていました。
それぞれが管理するのは「新生銀行」
近くに全く支店がない新生銀行ですが、どこでも24時間お金の出し入れの手数料は無料です。払った場合も返金されます。学校があって平日の昼間出し入れできない子供には最適だと思いました。新生銀行の口座の開設は、インターネット上で書類を取り寄せることができ、郵便で送り返せば数日後にキャッシュカードと細かな規定書が届き、完了します。しかし、実際店舗に行って口座開設するのではないので、提出書類が細かく、用意するのが少し面倒です。未成年が身分を証明するのがいかに難しいかが子供に伝わるように思い、面倒くさい点も気に入っています。
キャッシュカードが届いたら、その年にもらったお年玉を持たせ、夫と二人でコンビニに行ってATMに初めての入金をするのが恒例です。そののちは
「自分の金だろ、自分で管理しろ」
ということで、何も言わず、放置しました。それ以降のお年玉などもらったお金は自分で入れに行き、使いたいとき自分で出しに行っていました。利用明細が月ごとに郵便で届くので、中までは確認しませんが「またおろしたね」と認識もできます。宵越しのお金を持たないタイプの子供が若干一名いて、全額引き下ろすという暴挙に出て、あわや口座の閉鎖になるところでした。(細かいところに気が行かないタイプなので、残金0のご利用明細を居宅内に落とし、兄弟に見つかり発覚しました。)
「2週間位大丈夫だろ?(←小遣い日)」
と言われた時、頭にざ~~~っと血がのぼりました。休日で銀行そのものが休みだったので、直ちに口実を作って1,000円もたせ、死んでも口座に入れてこい!と脅しました。お陰で口座の作りなおしに直面せずにやり過ごせましたが、
「口座には最低1,000円はいれておけ!」
がしばらく口癖でした。
子供に口座を管理させてみて
子供に口座を管理させることでお金の管理がうまくなったか?というと、そんなことはないと思います。お年玉を中学生に好き勝手に使わせる、そんなつもりで上げたのではないのにと祖父母が怒ります。
少なくとも、ATMの使い方と、お金はあると思ってもすぐなくなる、この2点は教えられたと思いますが、それが彼らの人生にどれくらいプラスに働くかはよくわかりません。それでも、自分の家には無尽蔵にお金があるわけではなさそうだ、やりくりってやつは難しいのかもしれない、そんなことだけでも教えられたかと思い、まあ十分かなと思っています。
著者の情報
- 国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
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