「代理店に自動車保険を自動継続された!?」と言わないように気をつけてください!
投稿日:2016年12月4日
元損保社員として、契約者の皆様にこれだけはお願いしたいということを2つだけ書かせて頂きます。自動車保険は他人任せでなく、運転をする方はその内容をしっかり理解するようにしてください。
1.申込書の内容をよく見て下さい
契約時に代理店が作成した申込書にサインなり印鑑をすると思いますが、申込書の内容をきちんとみていない方がいらっしゃいます。代理店だって人間ですから、常に完璧な申込書を作れるわけではありません。
登録番号の数字が間違っていたり、電話番号が1ケタ足りなかったりと軽微なミスはつきものです。 出来れば、代理店と一緒に申込書の内容を目視し、誤っている箇所があればその場で指摘して下さい。
意外と多いのが、住所の間違いです。 マンション名が抜けている、部屋番号が間違っている、ひどい場合は契約後に転居したなんてこともあります。
住所が間違っていたり、届け先が空き家だったりすると、郵便局が証券を配達できずに証券が返送されます。 証券が返送されたら、住所の訂正手続きをしないと証券はお渡しできません。
契約時にきちんと確認さえしておいてくれれば、郵便局が配送する手間、保険会社が何度も証券を発送する経費、訂正対応する代理店の時間、全てが節約できます。 是非、申込書の内容をチェックする癖をつけて頂ければと思います。
2.代理店さんからの契約更新の連絡を無視しないで下さい
- 三井住友海上の「継続手続特約」
- 損保ジャパン日本興亜の「安心更新サポート特約」
- 東京海上日動の「しっかり更新サポート」
この3社の自動車保険商品は、更新の際に万が一お客様と連絡が取れなかった場合に、前契約と同じような条件で契約を更新させるというものです。
お客様が海外出張であったり入院中である等特別の事情がある場合に、車が無保険状態になることを避けるために作られた特約です。 しかし、この特約の存在を忘れている契約者の方が見受けられます。
この特約は、契約者側から「更新しない」という意思表示がされない限り、勝手に発動するのです。 満期近くになって代理店から電話が来たら
- 「もうこの代理店とは継続しないから」
- 「他の代理店で加入したから」
といって電話に出ないと、勝手に契約が更新されます。
同じ保険会社のA代理店ではなく、B代理店で更新したというなら、保険会社でも更新の有無を把握することは可能です。 しかし、他社で更新している場合はすぐには分かりません。
連絡がとれないまま満期日が過ぎ、月末になってから「保険料が引き落としになってるんだけど、これは何の分ですか?」と問いあわせがくることも0ではありません。
お断りの電話を1本して頂ければ、保険料が引き落としになることも、証券を発送することもありません。 更新しないので。代理店からの電話に出づらいという気持ちは理解できます。
しかし保険会社や代理店にしてみれば、無保険になることが怖いので、連絡が取れなければしつこいくらいに電話をしたり手紙を書いたりします。
最後に
この2つだけなら、難しいことではありませんよね? この2つは保険会社、代理店、契約者がスムーズに契約手続きが出来るためのポイントになりますから、是非実行して頂きたいです。
著者の情報
- 国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
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