今、とにかく安い自動車保険に加入したい方へ。専門家がアドバイス。自動車保険の保険料を抑えてる方法について

投稿日:2019年1月20日

自動車保険をとくなく安くする方法とは

初めての自動車保険は本当に保険料が高いですよね。私も最初の自動車保険は勤めていた会社の団体契約で加入して、月々15,000円程度の保険料を支払っていた記憶があります。

カーローンを組んで購入した新車だったので、車両保険の付帯は保険料が高くなっても付帯しました。

1年間無事故で等級が1つ進めば、等級割引が変って保険料が安くなるのですが、最初の1年はとにかく経済的に大変。

私は自動車保険の選び方にあたって、常に一番最悪な事態を想定し、経済的に問題がなければ代理店さんのサポートがあった方がいいと思っていますが、背に腹はかえられぬこともあります。

自動車保険の保険料をとにかく安く抑えたいと考えている方に、どのような点に気をつけて、一番安い自動車保険に加入すべきなのか。自動車保険の加入におけるポイントをお伝えしたいと思います。最後までお読みいただけると幸いです。

自動車保険の保険料は特約付帯で安くできる

自動車保険自動車事故発生のリスクを抑えれば抑えるほど保険料が安くなります。では、どのような契約内容でリスクを抑えて、保険料を安くすることができるか確認したいと思います。

保険の対象となる自動車の運転者範囲を制限する

自動車保険は運転者の範囲を限定しなければ、自分以外の

  • 配偶者
  • 同居の親族
  • 別居の未婚の子
  • 他人

と、運転者の範囲が広がります。

保険料を安くするために、誰が運転するか、または運転させないか決める必要があります。運転者の範囲を被保険者(主たる運転者)本人だけにすれば、保険料は一番安くなります。

運転者限定には

  • 本人限定
  • 夫婦限定
  • 家族限定

があります。まずは保険の対象となる自動車の運転者をよく確認してください。

保険の対象となる自動車を運転する運転者の年齢条件を設定する

自動車保険は自動車を運転するかたの年齢の範囲も選択できます。何も選択をしなければ、18歳以上の方が全員が対象となりますが、

  • 21歳以上しか運転しない
  • 26歳以上しか運転しない
  • 35歳以上しか運転しない

などと選んでいただきます。保険会社によっては、被保険者(主たる運転者)の年齢で割引率が決まる会社もあります。

なお、以前、子供の年齢だけを設定する”子供特約”がありましたが、ほとんどの会社で2015年に特約を廃止しました。

人身傷害保険の補償を制限する

人身傷害保険は、過失割合関係なく被保険自動車(保険の対象となる自動車)に搭乗中の事故で、搭乗者が死傷した場合に保険金を支払う補償です。

わかりやすい保険金支払い例は「自分が追突事故でケガをした」場合です。自分の過失が100%になると、相手から治療費がもらえません。自分の入院・通院時の治療費や休業損害をカバーするための補償です。

人身傷害保険は、被保険自動車に搭乗中に加えて、歩行中や自転車などに搭乗中が補償範囲にすることができます。人身傷害の補償範囲を“搭乗中のみ”に限定することで、保険料を安くすることができます。

なお、友人・知人は他人にあたるため、万が一死傷させた場合は自賠責保険と対人賠償で補償することになります。

人身傷害は自分のケガに伴う治療費をカバーする保険と思うカメ~

 

搭乗者傷害保険を不担保にする

搭乗者傷害保険は、お見舞金のような性格を持つ補償です。「治療費実費は人身傷害保険で担保できるなら、お見舞金は要らない。」こう考えていただける方であれば、不担保にしていただいても問題ありません。

自動車保険証券の発行を不要とする

保険会社によっては自動車保険を発行しないことで、保険料を割引する会社があります。収入印紙の支払い、印刷・郵送コストがかからなくなるため、保険料が500円程度安くなります。

年間走行距離が短ければ通販型自動車保険を検討する

年間走行距離が短ければ、その分事故が発生するリスクが小さくなります。通販で自動車保険を販売している損保会社は、ほぼこの走行距離に応じた保険料を設定しています。

年間5,000KM未満の場合は、特に自動車保険の保険料が安くなります。

 

大手損保会社には年間走行距離の割引はないのですか?

残念ながら今のところは無いみたいよ~

 

自動車保険の保険料は車両保険の免責金額を設定し安くする

私のように自動車ローンを組んで新車を購入した場合、万が一全損事故を起こした場合は、自動車ローンだけが残る結果になってしまいます。新車購入の場合、最初は無理してでも車両保険を付帯したいですよね。

車両保険を付帯するにあたって、免責金額(自己負担金額)を設定することで保険料を安くすることができます。等級制度に関する記事でも書きましたが、等級が落ちる保険金請求事故を1度すると、次年度の保険料が大幅に上がってしまいます。

等級が落ちる保険金請求を行なった場合、ペナルティーを科すような等級制度になっているのです。

自動車の修理代金が少額な場合は車両保険を使わないほうがトータルで安くなることが多いため、免責金額(自己負担金額)を5万円や10万円に設定することで、保険料を安くすることを考える必要があります。

ちなみに、私の車両保険の免責金額は10万円よ~

 

自動車保険のおすすめ補償プランに見直しをする

自動車保険の補償内容をどのようにしたらいいか悩まれる方へ。私が今推奨する最低限の補償内容のプランは以下の通りです。

  • 対人賠償:無制限の補償
  • 対物賠償:無制限の補償
  • 人身傷害:3,000万円(搭乗中のみ担保)→自転車に乗る場合は搭乗中も担保
  • 搭乗者傷害:不担保
  • 車両保険:保険金額を確認して免責は10万円

特に人身傷害保険の部分は5,000万円にすると保険料が大きく変わる場合があります。健康保険や生命保険もあることから最低限3,000万円の補償で問題ありません。

車両保険の保険金額はカーナビを含め、今同じ自動車を中古で買いなおすにはいくらかかるか確認してください。付属品によってかけるべき保険金額は変わります。保険会社の保険金額設定は型式と年式を元に一律出されるのでご注意ください。

車両保険金額は保険会社が定める範囲で保険金額を変更することができます。

自動車が盗難されたときに今いくらあれば元通りになるか確認するのよ~

 

2台目の増車であれば割引やテクニックで保険料を安くできる

ご家族で2台目の以降の増車された自動車に対する自動車保険であれば、割引制度と手続きのテクニックでトータルの保険料を安くすることができます。

全ての自動車を1つの自動車保険として契約をする

通販型の自動車保険を販売している保険会社では難しいので、国内系損保会社にそのまま契約を検討する際に代理店さんへ確認ください。

1台目と2台目の自動車を同じ保険会社同じ補償始期日で契約をまとめたとき、ノンフリート多数割引が使えます。

お金を支払う契約者が1人になり、配偶者・同居の親族などが使う2台以降の自動車が明細という形でまとめられます。合計で支払う保険料に対して、3%から6%程度の割引が適用されます。

2台目新規の等級制度を活用する

等級制度の記事にも書きましたが、1台目の自動車保険の等級が11等級以上であれば、2台目の自動車保険は通常の6S等級でなく7S等級から開始することができます。

1台目の自動車保険と2台目の自動車保険は同じ保険会社である必要性はありません。通販型でも共済でも大手損保でもどこでも問題ないです。同じ住所・被保険者で契約することが条件になります。

等級が進んだ1台目の等級を増車した自動車にプレゼントする

お子さんのために自動車を購入した場合によく使われるテクニックです。お父さんが所有する1台目の自動車が20等級だったとします。

また、子どもが乗る2台目の自動車は親がお金を払うことがよくありますよね。まず、増車された自動車の車検証ができあがったら、お父さんが長年かけてきた20等級の自動車保険をプレゼントします。車両入替という手続きです。

続けて、無保険になったお父さんの自動車は2台目新規を使って自動車保険に新規加入します。通常6Sが7Sからのスタート。さらに35歳以上担保で契約可能です。

もし、お子さんが実際に自動車に乗り続けるのであれば、契約者はお父さんのままで、被保険者の名義をお子さんに変更します。同居の親族内であれば、被保険者の名義変更は可能です。

等級をプレゼントしない場合の契約

  • 1台目:20等級(35歳以上)
  • 2台目:7S等級(21歳以上)

2台目の7S等級の自動車は21歳以上担保担保のため、保険料は一般的に高くなります。

等級をプレゼントした場合の契約

  • 1台目:7S等級(35歳以上)
  • 2台目:20等級(21歳以上)

2台目が20等級の21歳以上担保なので、プレゼントしない場合と比較して保険料の値上がりをかなり抑えることができます。テクニック論になってきます。代理店さんや保険会社のコールセンターに相談しながら対応くださいね。

私も自動車を買ったらお父さんの自動車にかかっている等級をもらおう!

 

保険会社の通常HPでは取れない格安自動車保険の見積もりを取る

各保険会社のページで見積もりを取って、どこが一番安いか既にチェックをされた方もいらっしゃるかと思います。ここでご紹介したいのは、通常のホームページからでは出会えない格安自動車保険です。

チューリッヒ保険のネット専用自動車保険

チューリッヒ保険一括見積もりサイト向けに販売している格安自動車保険があります。この自動車保険は付加サービスを全てそぎ落とし、価格競争に特化した自動車保険なのです。

チューリッヒ保険のトップページで加入できるスーパー自動車保険との比較表を作ってみました。

ネット専用自動車保険スーパー自動車保険
見積もり手段- インターネット- 電話
- インターネット
- 郵送
契約窓口- インターネット- 電話
- インターネット
- 郵送
主な引受条件
(契約者)
連絡可能なPCのメールアドレスを保有の個人の方個人・法人※の方(※法人は郵送手続きに限ります)
主な引受条件
(記名被保険者)
21歳から69歳18歳以上の方
※一部インターネットでのお手続きは20歳以上になります。
保険料の支払い方法- クレジットカード(一括)登録決済型- クレジットカード(一括・分割・リボ)都度決済型
- クレジットカード分割払い(12分割11回払)
- 銀行振込(一括)
- 分割払い(12分割11回払)(※初回保険料等を除き、口座振替)
- コンビニ払い(一括)
契約の手続き方法- 自動継続- 継続通知書による手続き
補償内容(基本補償および自動付帯される特約)- 対人賠償
- 対物賠償
- 人身傷害
- 無保険車傷害特約
- 対人賠償
- 対物賠償
- 搭乗者傷害
- 人身傷害
- 無保険車傷害特約
追加可能な主な補償または特約- 車両保険
- 免責ゼロ特約
- 地震等による車両全損一時金特約
- 対物差額修理費用補償特約
- 地震等による死亡一時金特約
- 原付特約
- ロードサービス費用特約
- 人身傷害(搭乗中のみ補償)特約
- 弁護士費用等補償特約/個人賠償責任補償特約 (示談代行サービス付き)
- 他車運転危険補償特約(自動付帯)
- 車両保険
- 免責ゼロ特約
- 地震等による車両全損一時金特約
- 対物差額修理費用補償特約
- 地震等による死亡一時金特約
- 原付特約
- 車内身の回り品特約
- 代車提供特約
- 人身傷害(搭乗中のみ補償)特約
- 個人賠償責任補償特約(示談代行サービス付き)
- ファミリーケア特別見舞金特約
- 弁護士費用等補償特約
- 傷害特約
- 他車運転危険補償特約(自動付帯)
ロードサービス任意付帯自動付帯
保険料の算出(リスクファクターによる保険料の細分化)- 記名被保険者の住所
- 運転免許証の色
- 記名被保険者の年齢
- 記名被保険者の性別
- 車の使用目的
- 型式料率クラス
- 年間予定走行距離
- ノンフリート等級
- 事故あり係数
- 記名被保険者の住所
- 運転免許証の色
- 記名被保険者の年齢
- 車の使用目的- 型式料率クラス- 年間予定走行距離- ノンフリート等級- 事故あり係数
各種割引- 新車割引- 新車割引
- 早期契約割引
- エコカー割引
- インターネット割引
各種特約- 運転者限定特約
- 証券発行特約(500円増)
- 運転者限定特約
- 証券不発行特約(500円割引 ※分割払いの場合は480円/年割引)

チューリッヒ保険の代名詞といえるロードサービスや自動車保険の証券発行が自動付帯されていません。さらに、契約手続きや継続手続きも全てインターネットで行ないます。

この商品は自動車保険の一括見積もりサイト向けに作られた商品なのです。

言い方を変えれば、価格比較サイト向けの自動車保険です。チューリッヒ保険が他社と価格比較勝負になったときに自動車保険料で勝つための商品として発売開始されたのです。

最後に

自動車保険は万が一のリスクを保険会社にお金を支払って買ってもらうという金融商品だと思っていただいていいかと思います。できれば、全てのリスクをお金を払って買い取ってもらった方がいいのですが、経済的な問題は誰もがあります。

第三者に迷惑をかけないために、対人賠償と対物賠償を無制限で加入するのは当然です。

ただ、万が一、自動車が盗難されたら財産が一気に無くなる。だから、車両保険の補償も加えたいという想いもあるかと思います。ここでご紹介いたしました、一番安い保険に加入する方法を確認しながら、自分にぴったりな自動車保険を見つけてくださいね。

【無料&🎁プレゼント有り!】ダイレクト型の自動車保険を一気に見積もり比較!

今すぐ矢印をクリック!

🚗【無料3分❗】比較して自動車保険の見積もりをすぐに確認する‼️

著者の情報

アバター画像
日吉 浩之自動車保険の専門家
国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
(Visited 2,325 times, 1 visits today)

カテゴリー:編集長コラム,自動車保険