海外旅行で飛行機の乗換を予定している方は航空機遅延費用の付帯を忘れずに

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航空機遅延費用

海外旅行で乗換のスケジュールを組んでいる方。飛行機が中継地に時間通り着陸して、予定通り乗換が出来るかどうか不安が常にありますよね。万が一遅れたとき、航空会社が補償してくれるかどうか…。

私自身、南米から日本に帰国するとき、中継地であったロサンゼルスに予定通り着陸できず、空港近くのホテルに1泊することになりました。ホテルの手配を求めましたが、天候不順が理由だったため、航空会社に責任はないとの一点張り。

結局は自腹で空港側のホテルを取りました。

アメリカ大陸で乗換を経験されたことがある方はご存知かと思いますが、飛行機がキャンセルになったり、遅延することは頻繁に起きています。そんなときに備えるのが、海外旅行傷害保険航空機遅延費用です。

インターネットの海外旅行傷害保険では選択肢が少ない航空機遅延費用とは

海外旅行傷害保険は、ケガをしたときの傷害保険をベースに様々な特約が付帯された商品であることを別の記事でお伝えしてきました。病気の治療費に保険金が支払われる疾病費用から、自分の財物が壊れたり盗まれたときに対する携行品費用。

様々な特約の組み合わせで海外旅行傷害保険は成り立っているのです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

さて、今回注目したいのが航空機遅延費用という特約です。飛行機の乗換がある旅行計画を立てている方には、付帯した方が安心と思える特約です。

航空機遅延費用は次のようなときに、保険金が支払われます。

  • 出発地で飛行機が予定時間より6時間以上遅れ・欠航・運休した場合他
  • 乗継地で飛行機が到着予定時刻に遅れ、乗継予定だった飛行機に乗れず、到着から6時間以内に代替飛行機を利用できなかった場合他

私の経験です。2018年にシカゴ経由でニュージャージ州にあるニューアーク・リバティー国際空港に向かう機会がありました。飛行機が朝の6時にシカゴに着陸し、9時の飛行機で乗り換える予定でしたが、乗り換えに13時間以上待たされました。

ニューヨーク州とニュージャージー州近辺が前日からの大雪で、ダイヤが大幅に乱れていたのです。私は時差ボケのなか、シカゴ市内を観光できるだけの十分な時間ができました。

ニューヨーク近辺の空港になると、天候悪化にともない空港が完全に閉鎖されることがあります。また、南部フロリダだとハリケーン等の影響も想定できます。飛行機が飛ばないということは天候次第であるのです。

当然、航空会社とかけ合って仮眠を取るためのホテルの費用(宿泊費費用)などを出して欲しいと交渉が出来たと思います。しかし、長蛇の列をみるだけで疲れます。チケットの取り直しに、ホテルの交渉..。面倒くさい感情が先にでます。

飛行機がキャンセルになったのは、1回だけでなく、2回も3回もチケットを取り直しました。このような時に、ホテル代を支払ってくれるのが航空機遅延費用なのです。

 

海外の格安航空会社に交渉するのは難しそう..。

チケットの払い戻しに応じて終わりの会社も多いみたいよ~

 

インターネットで航空機遅延費用に加入できる会社は限られている

インターネットで海外旅行保険に入ろうと思って、この航空機遅延費用を探してみると、特約として提供している保険会社が非常に少ないのにビックリしました。主要な保険会社の海外旅行保険について、画面キャプチャで確認したいと思います。

AIG損保(保険金額2万円・自由設計可能)

AIG損保の海外旅行保険

AIG損保は航空機遅延費用として、保険金2万円まで支払える特約があります。自由設計が可能です。

ジェイアイ傷害保険(保険金額1万円・自由設計可能)

AIG損保は航空機遅延費用として、保険金1万円まで支払える特約があります。自由設計が可能です。

東京海上日動(保険金額5万円・自由設計なし)

東京海上日動の海外旅行保険

東京海上日動は偶然事故対応費用として、保険金5万円まで支払える特約があります。この5万円の中には、手荷物が送れたときの損害も含まれます。自由設計ができません。

損保ジャパン日本興亜(保険金額2万円・自由設計なし)

損保ジャパン日本興亜は航空機遅延費用として、保険金2万円まで支払える特約があります。自由設計のプランでは付帯ができません。

三井住友海上(特約なし)

三井住友海上の海外旅行保険

三井住友海上は航空機遅延費用の特約がありません。

損保ジャパン日本興亜社の注意書きを見ていただければわかるのですが、出発日の当日・前日にはこの特約の付帯が出来ないとしております。旅行先の天候が予めわかれば、万が一のリスクに備えて加入する人が多くなるからです。

 

寒波がきているとか、台風がきているときには入りたくなりますね!

それだけじゃないわよ。日本の常識が通じないのが海外だから、万が一に備えて出かけてね♪

 

航空会社に預けた荷物が出てこなかった特約(航空機寄託手荷物遅延)もあります

海外旅行中にもう一つ経験をしたくないのが、ロストパッケージです。空港カウンターで預けた荷物が、違う便に乗ったり、違う方が持っていってしまう荷物の事故です。

このような時に経済的に助けてくれるのが、飛行機寄託手荷物遅延という特約です。飛行機寄託手荷物遅延は次のようなときに、保険金が支払われます。

  • 航空機搭乗時に航空会社に預けた手荷物の到着が6時間以上遅れた場合、目的地への到着後、96時間以内に購入した衣類・生活必需品・身の回り品の費用

この飛行機寄託手荷物遅延は、インターネットで比較的自由に着脱できます。

最後に

日本の大手航空会社を利用して海外に出かけるのであれば、万が一のトラブル時に言葉の問題も比較的少なく、日本の常識で交渉が出来る可能性があります。ただ、海外の航空会社やLCCの場合、必ず思い通りに行かない場合もあります。

渡航する地域や時期を考えながら、リスクが高いなと思われたときには航空機遅延費用を付帯してください。ただでさえ、渡航スケジュールが狂っているのです。空港ソファーで寝るより、ホテルのベットでゆっくり休みたいですよね。

著者の情報

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日吉 浩之自動車保険の専門家
国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
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カテゴリー:専門家による記事,旅行保険