クレジットカードに付帯される海外旅行傷害保険について
投稿日:2016年6月8日
最近増えてきたのが、クレジットカードに付いている付帯サービスです。無料で海外旅行傷害保険が付いています。補償内容はどのようなものなのでしょうか。
クレジットカード付帯サービス
クレジットカードの付帯サービスには、無料で海外旅行傷害保険を付帯されているサービスがあります。ほとんどがクレジットカードで旅行代金を支払った場合に付帯されるものとなっていますが、なかには新規にクレジットカードに加入してから一定期間後に付帯が可能となる場合もありますので確認が必要です。
補償内容の確認
クレジットカード付帯サービスの補償には限定されているものがあります。それゆえ、海外旅行に行く際には補償内容を十分に確認してから旅行にいくことをおススメします。 保険期間や治療費用・携行品損害も一般の海外旅行保険に比べると定額に設定されている商品もあります。
追加契約
一般の海外旅行傷害保険では、クレジットカード付帯の保険商品に不足するものを補える保険商品もあります。つまり、2つの海外旅行傷害保険に契約して海外旅行を楽しめるのです。
(a)死亡保険金・後遺障害保険金
一般の海外旅行傷害保険とクレジットカード付帯の保険商品の死亡保険金の合算額が死亡保険金として支払われます。つまり、一般海外旅行傷害保険1,000万円+クレジットカード付帯の保険1,000万円の場合には、死亡保険金として2,000万円が支払われます。
(b)治療費用、賠償責任、携行品損害など
まず、一般の海外旅行傷害保険とクレジットカード付帯の保険の保険金額を合算します。そしてその金額を限度として、その範囲内で実際の損害額を按分して保険金が支払われます。例えば一般の海外旅行傷害保険1,000万円+クレジットカード付帯の保険200万円の場合ですが、実際にかかった費用が300万円だったとき
- 一般の海外旅行傷害保険に先に請求した場合には、一般の海外旅行傷害保険から300万円
- クレジットカード付帯の保険に先に請求した場合には、クレジットカード付帯の保険から200万円+一般の海外旅行傷害保険から100万円
となります。
一般社団法人 日本損害保険協会より
日本損害保険協会 – 損害保険Q&A – からだの保険・他 – 問83 海外旅行傷害保険
日本損害保険協会(SONPO)による、損害保険全体の基本原則あるいは取り扱いの背景等を理解していただくための解説や、個別種目(商品)ごとのQ&Aなど。
付帯されるサービスを確認しましょう
クレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険は無料で加入されるのですからとても便利です。海外旅行に行く際には旅行代金をこのクレジットカードで支払えば、自動的に加入されるからです。注意してほしいのは、最低限の補償内容かもしれないということです。
もし万が一に備えて、クレジットカード付帯の保険商品内容を確認して、追加で一般の海外旅行傷害保険に加入すべきかどうか検討される方がいいでしょう。
著者の情報
- 国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。
最近の投稿記事
- その他2024年2月26日SBI損保のがん保険
- Q&A2023年10月21日【60秒で解説】原付に自賠責保険って必要?!
- Q&A2023年10月21日【60秒で解説】自賠責保険だけ加入しておけばOK!?
- Q&A2023年10月21日【60秒で解説】自賠責保険の紛失そのままでいい ?!